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ルーベンス展再訪

今日の担当::お父さん

ルーベンス展にお邪魔した。先日のトーク・イベントに続いての再訪。

  ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア
    会期: 2013年3月9日(土)~ 4月21日(日)
    会場: Bunkamuraザ・ミュージアム
    主催: Bunkamura、毎日新聞社、TBS
    後援: 外務省、イタリア大使館、オーストラリア大使館、ベルギー大使館、
        ベルギー・フランダース政府観光局、フランダースセンター
    協賛: 損保ジャパン、第一生命保険、大日本印刷、三菱商事
    巡回: 2013/4/28~6/16 北九州市立美術館
        2013/6/29~8/11 新潟県立近代美術館(予定)

以下、案内文から。 (抜粋)
  17世紀バロック時代のヨーロッパに名声をとどろかせた画家ペーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)。 (中略)
  本展では、彼のイタリア時代の作品を紹介するとともに、アントワープ工房の活動に焦点を当てて、彼自身の手になる卓越した作品を軸に、工房作品、専門画家たちとの共同制作作品、彼が直接指導して制作させた版画を展示します。また、彼の工房で活動した画家たちの、独立した画家としての作品を紹介し、アントワープ画派の豊かな芸術的展開を探ります。


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※主催者の許可を得て撮影

入口に近くに掲げられていたのは、ルーベンス(工房)による 《自画像》 (1622-1628年頃、ウフィツィ美術館)。ルーベンスが描いた自画像を、工房の画家が模写したとのこと。堂々としていて、風格がある。

《毛皮をまとった婦人像》 (1629-1630年頃、クィーンズランド美術館)は、ティツィアーノ作品の模写だという。その横に、ティツィアーノ作品の小さな写真が掲示されていたが、まるでそっくり。婦人の肌、毛皮の質感は、模写のレベルを超えている。巧い!

Bunkamuraチーフキュレーターの宮澤政男さんが、「外せない1枚」と仰っていた作品は、《ロムルスとレムスの発見》 (1612-1613年頃、カピトリーナ絵画館)。宮澤さん曰く、「細部に至るまで、ルーベンス自身が描いたのではないか」。人物描写は勿論巧いが、獣の毛並や水面に映る魚の描写も実に心憎い。

愛らしい子供が描かれた 《眠る二人の子供》 (1612-1613年頃、国立西洋美術館)は、常設展で何度か見た。既視感が嬉しい。

ルーベンス原画の版画、リュカス・フォルステルマン 《キリスト降架》 (1620年、アントワープ王立美術館)等など、版画作品のクオリティーの高さにも驚いた。当時、どの程度の枚数が刷られ、幾ら位の値段で流通していたのだろうか。

最も印象的だったのは、ルーベンス工房でも活躍したヴァン・ダイクの作品、《悔悛のマグダラのマリア》 (1618-1620年頃、個人蔵)。懺悔をするマリアの姿が、上品でありながら、実に劇的に描かれている。瞼に浮かぶ"涙"の描写は、文字通り感涙もの。巧いなぁ。

図録の丁寧な解説も秀逸。《悔悛のマグダラのマリア》についての詳細な解説も素晴らしい。 (極上のミステリー! )

昨秋、国立新美術館で開催された「リヒテンシュタイン展」を思い出した。愛娘を描いた《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》、歴史画《デキウス・ムス》の大作が、強く印象に残っている。

さすがのルーベンス。 「いいね!」  ♡♥

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

俊太郎さんの写真

今日の担当:お父さん

谷川俊太郎さんのトーク・イベントにお邪魔した。進行役は、写真評論家の飯沢耕太郎さん。

  晶文社『写真』刊行記念
  谷川俊太郎の写真術

     日時: 2013年3月31日(日)14:00~15:30
     会場: 八重洲ブックセンター 本店8階 ギャラリー
     主催: 八重洲ブックセンター
     協賛: 晶文社

以下、案内文から。
詩人・谷川俊太郎さんが自ら撮影した、小さな写真作品集『写真』が晶文社から刊行されました。『絵本』(1956年刊)、『SOLO』(1982年刊行)に続く、三冊目の谷川さんの写真の本になります。実は谷川さんは、カメラ好きであるとも聞きます。これまでには、著名な写真家たちとのコラボレーションで作った本もありました。自身が関わった写真の本を振り返りながら、谷川さんと写真・写真家・カメラとのつきあい方を語っていただきます。

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俊太郎さんの写真集は、今回で3冊目。1冊目の『絵本』は300部限定で、手貼りで写真がつけられている。2冊目の『SOLO』は、安野光雅さんの装丁が印象的。

俊太郎さんは、本作『写真』について聞かれると、「まず、新しいカメラ(OLYMPUS OM-D)を買いました。昨年の夏、群馬県(北軽井沢)に親父が建てた別荘に行って、写真を撮りました。それに、17歳の頃から撮った写真、海外旅行で撮った写真等を加えて、短いキャプションを付けました」。「映像と言語の組み合わせは、昔から興味がありましたね」、とも。

写真家の方とコラボレーションした著作の多さにも驚いた。紹介頂いたのは、『よるのびょういん』、『50本の木』、『ふたごの木』、『やさしさは愛じゃない』、『子供たちの遺言』、等など。

飯沢さんの問いかけに対して、当意即妙に答える「柔軟で敏捷な知性」は、相変わらず。以下、印象に残った言葉の一部について、私的メモ。

  「男性の中に女性もある。幼児も老人もいる、というのが私の立場。」
  「コラボレーションが好き。自分の新しい何かが出てくる。」
  「(撮った)写真に、テーマやメッセージは一切ない。」
  「日常生活を大切にしている。日常生活の中に、生きていることのリアリティがある。」
  「詩も写真も、一瞬の時間の断面を見せる、という意味では共通性がある。」


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この『写真』集、実に素晴らしい。

写真の中に、谷川俊太郎ワールドが拡がっている。添えられた言葉も、とても洒落ている。

文庫本と同じコンパクトなサイズも好ましく、飯沢耕太郎さんの解説も秀逸。

うん、いいなぁ。大切にしよっと。  ♡♥
  

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

幸之助と伝統工芸

今日の担当:お父さん

パナソニック汐留ミュージアム(新橋)で、興味深い展覧会が企画されている。

 開館10周年記念特別展 「幸之助と伝統工芸」
   会期: 2013年4月13日(土)~ 8月25日(日)
        午前10時より午後6時まで (入館は午後5時30分まで)
   会場: パナソニック汐留ミュージアム
        東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
   休館: 毎週水曜日
   料金: 一般700円 大学生500円 中・高校生200円 小学生以下 無料
        65歳以上600円 20名以上の団体100円引
        障がい者手帳の提示/付添者1名まで無料

以下、案内文から。(抜粋)
「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助(1894−1989)が我が国の伝統文化に理解を示し、その普及と支援していたことはあまり知られていません。美術品を見る目は持ち合わせていないと言いながらも、実際には、多年にわたり絵画から工芸作品にいたるまで美術品を収集したり、公益社団法人日本工芸会などの団体の役員を務めるなど、文化支援活動を続けていました。このような松下幸之助と伝統文化との関わりをご紹介する展覧会です。

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松下幸之助さんが日本の伝統文化を支援し、美術品を収集されていたとは、不勉強にして全く知らなかった。

パナソニック汐留ミュージアムが、開館10周年になるというのも、知らなかった。 (とてもピカピカで綺麗なミュージアムなので。)

よし、「幸之助と伝統工芸」展に、行ってみよ~かど~。

じゃなかった、行ってみまつしたこうのすけ。なんちゃって。行こ、行こ!  ♡♥

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

ジョグ@名古屋

今日の担当:お父さん

"ひつまぶし"を頂いた翌朝、5時半に起床。ランニング・ウェアに着替えて、ホテルを出た。

やや肌寒い気温が、寝起き間もない身体に心地いい。20分ほど走ると、右手にお城が見えた。初めて見る名古屋城は、予想していた以上に堂々としている。

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お濠の周りをゆっくり走る。開園時間前で、城内には入れなかったが、その威風をしっかりと目に焼き付けた。

お濠を一周してから、ホテルの方向へ。

「柳橋中央市場」と書かれた看板を見かけた。こんなところに? 市場好きとしては見逃ない。ランニング・ウォッチを止めて、ちょっと寄り道。

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沢山のお店が並んでいた。

様々な魚貝類がある。精肉、野菜、果物、惣菜、等が置かれたお店もあった。名古屋駅から徒歩5分程度のところに、こんなに広い市場があるとは。いつかじっくり見て回りたいなぁ、と思う。

約1時間後、ホテルに戻った。今回のジョギングで消費したカロリーは、"ひつまぶし"の半分にも満たないだろう。でも、気持ち良かった。

見知らぬ街を走るのは、どえらゃ~楽しいだがや!   ♡♥

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

本場ひつまぶし

今日の担当:お父さん

愛知県美術館で「応挙展」を観た後、"ひつまぶし"の専門店へ。

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"ひつまぶし"を初めて食べたのは、今から15年程前のこと。場所は、マンハッタンのミッドタウン、44th Streetにあった日本料理店だった。

まず、小さく切られた鰻の蒲焼きに驚いた。そのまま食べた時には、特に何とも思わなかったが、だし汁をかけて食べると何ともいい。とても好感を持った。

その一方で、「鰻重に比べると、やや邪道かなぁ」、と思った。「"ひまつぶし"と呼称が似てる」、とも。(笑) さてさて、本場の味わいや如何に。

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大きな木椀の蓋を開けると、短冊切りされた鰻が、びっしりと並んでいた。その下のご飯と混ぜて、そのまま食べる。香ばしい鰻がいい。旨い!

添えられていた薬味を、どっさり入れる。薬味が鰻の脂とタレによく合う。旨い!

最後は、だし汁を入れて、お茶漬け風にズルズル食べる。鰻とだし汁(+薬味)のマリアージュ。思わず唸る。旨い、旨い、旨い、旨い!

この旨さと食べ方の工夫は、言ってみれば、鰻重への挑戦状。 「鰻重にゃ~、負けんだに!」 、といった気概がビンビン感じられる。 (この名古屋弁、合ってるかなぁ? )

いやぁ、驚いた。ご馳走さまでした!   ♡♥

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

円山応挙展

今日の担当:お父さん

新幹線「のぞみ」に乗って、名古屋へ。地下鉄に乗り継いで向かった先は、愛知県美術館。

山下裕二先生のトークイベントで何度か紹介頂き、気になっていた企画展。

   開館20周年記念 円山応挙展
   ―江戸時代絵画 真の実力者―

      会場: 愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
      会期: 2013年3月1日(金)- 4月14日(日)
      主催: 愛知県美術館、中日新聞社
      後援: 愛知・岐阜・三重各県教育委員会、名古屋市教育委員会
      特別協力: レクサス販売店
      照明協力: パナソニック
      企画協力: 山下裕二(明治学院大学教授)
             馬渕美帆(神戸市外国語大学准教授) <敬称略>
      公式HP: http://event.chunichi.co.jp/okyo/

以下、案内文から。(抜粋)
江戸時代中期の18世紀、伊藤若冲や曾我蕭白、池大雅などが個性をふるった京都画壇で圧倒的な人気を博していたのが円山応挙です。 (中略)
本展では、国宝・重要文化財や展覧会初公開作品を含む代表作をご紹介するとともに、西洋の遠近法を用いた若年期の「眼鏡絵」制作や中国絵画の学習、後世への影響など、様々な角度から応挙の実像を再考します。 (後略)


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広い展示スペースに、応挙の作品がずらりと並べられていた。

以下、印象に残った作品の一部について、私的メモ。

《眼鏡絵(日本名所)三十三間堂通し矢》
伝応挙。若い頃の作品とのこと。繊細な描写と大胆な(実験的な?)遠近法が、お見事。
建物の赤い色彩もいい。

《波上白骨座禅図》 (大乗寺蔵)
波の上で座禅を組む骸骨の図。2009年に森美術館で開催された「医学と芸術展」で、強烈
に印象に残った作品。再会できて、嬉しかったなぁ。

《雨竹風竹図屏風》 (円光寺蔵)
雨に濡れる竹と風に揺れる竹が、墨だけで描かれている。等伯筆「松林図屏風」を彷彿と
させる、余白の美。凄い!

《龍門鯉魚図》 (大乗寺蔵)
滝を登る鯉を、水の流れの間から僅かに見える姿だけで描いている。超絶技法。ウイット
にも富んでいる。

《藤狗子図》
まるまるとした身体の周りには、ふわふわの体毛。子犬の表情が、何とも可愛らしい。

圧巻は、大乗寺客殿を再現した展示空間。自然光に近い照明を、時間とともに変化させる趣向で、3つの襖絵が展示されている。特に、《郭子儀図襖》《松に孔雀図襖》 には、驚嘆驚愕。照明が暗くなるにつれて《郭子儀図襖》の人物が浮かび上がり、明るくなると《松に孔雀図襖》が煌めき始める。思わず係の方と会話をした。「素晴らしいですね!」 「私も素晴らしいと思います!」

若冲のコレクションで知られるジョー・プライスさんの言葉を思い出す。「江戸時代には、電灯もガラスケースもないのですから、それが(ガラスケースに入れず、自然光で見る方法が)作品にとって、もっともいい展示法に決まっています。」 襖絵の展示空間の先に飾られていた 《雪松図屏風》 (三井記念美術館、国宝) は、金地が鮮やかで見事な作品だが、やや不自然な輝きを感じたのは、気のせいだろうか。

長沢芦雪の狗子図、応挙の系譜として山元春挙や竹内栖鳳の優品も展示されている。

実に素晴らしい企画展だった。応挙、「いいね」!  ♡♥

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

牛たん@仙台

今日の担当:お父さん

仙台市博物館を出た後、バスで仙台駅に戻った。

駅前をウロウロしていると、ビルの一角で行列を見かけた。牛たん専門店の順番待ちらしい。お店の方に聞いたところ、待ち時間は30分程度とのこと。意を決して、最後尾に並んだ。

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20分くらい経った頃、席に案内して頂いた。

事前にメニューを見て決めていた「牛たんづくしプレート」(牛たん焼ハーフ・牛たんピリ辛煮・牛たん唐揚・牛たんシチュー・牛たん角煮・牛たん塩ポン酢和え・牛たんマリネ・麦飯・テールスープ・お新香・ミニサラダ)は、既に売り切れとのこと。う~ん、残念。

逡巡した挙句、「牛たん《極》定食」(厚切り牛たん・麦飯・テールスープ)を注文した。

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なるほど、ぶ厚い。

塩味がついている。肉質はしっとりして柔らかく、滋味がある。ネギがどっさり入ったテールスープも絶品。 (麦飯の中の麦は、意外と少なかった。もっとあっても良かったけど。)

ふと思う。「牛たん」って、不思議な言葉だなと。日本語の「牛」と、英語の「tongue(舌)」を組み合わせて、一つの言葉にしちゃったんだから。

Anyway、ご馳走様でした。美味しかったです。牛さん、ありがとっ!  ♡♥

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

若冲が仙台に!

今日の担当:お父さん

週末、東北新幹線に乗って、仙台へ。

  若冲が来てくれました
  - プライスコレクション 江戸絵画の美と生命 -

    会期: 2013年3月1日(金)~ 5月6日(月)
    会場: 仙台市博物館
    主催: 仙台市博物館•NHKプラネット東北支社、財団心遠館、日本経済新聞社
    共催: NHK仙台放送局、河北新報社
    後援: アメリカ大使館、南カリフォルニア日米協会
    特別協賛: キヤノン
    協力: ロサンゼルス・カウンティ美術館、京都文化協会、小学館、日本航空
    監修: 辻惟雄(東京大学名誉教授・MIHO MUSEUM館長)  <敬称略>
    公式HP: http://jakuchu.exhn.jp/

以下、案内文から。(抜粋)
世界的に知られる米国カリフォルニアのプライスコレクションは、特に伊藤若冲を中心とした江戸時代の絵師たちの傑作が集められてます。 (中略)
本展のテーマは「美」と「生命力」です。このたび東日本大震災の報に接したプライス夫妻は、真っ先に若冲の《鳥獣花木図屏風》を思い浮かべたそうです。鳥やけものは言うに及ばず、草木の一本に至るまで、若冲の描く世界は「生命(いのち)」の輝きと喜びに満ちています。この《鳥獣花木図屏風》を東北の皆様に見ていただき、少しでも慰めになることを願いつつ、子供たちには元気を取り戻して欲しいという願いから、今回の展覧会は計画されました。 (後略)


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「若冲が来てくれました」というタイトルになっているが、若冲以外も素晴らしい。

大好きな鈴木其一もたっぷり。以下、とても印象に残った作品の一部について、私的メモ。

  長沢芦雪 《白象黒牛図屏風》
  白象と黒牛は、屏風からはみ出すほど巨大に描かれている。白象の背中には黒いカラス
  がとまり、黒牛の傍らには小さな子犬がいる。色の対比と大きさの対比。圧巻の大迫力。
  (カラスの描写を見て、会田誠さんの最新作《電信柱、カラス、その他》を思い出した。)

  鈴木其一 《群鶴図屏風》
  左隻には九羽、右隻には十羽の鶴が描かれている。全ての鶴は、様々なポーズを取りつ
  つ、中央を向いている。何ともリズミカル。ラヴェル作曲「ボレロ♪」のメロディーが浮かん
  だのは、偶然だろうか。

  呉春・松村景文 《柳下幽霊図》
  表装と一体となった幽霊図。幽霊は呉春が、描表装は景文が担当したとのこと。実に気持
  ち悪いが、作品としては素晴らしい。

  河鍋暁斎 《妓楼酒宴図》
  花魁に囲まれて、吉原で大騒ぎ。屏風に描かれた達磨が、睨みをきかせている。画中画
  が、何とも愉快。

  葛蛇玉 《雪中松に兎・梅に鴉図屏風》
  やや薄暗いスペースに、この作品だけ飾られていた。闇夜に雪が降っている。その輝きと
  存在感は圧倒的。兎も活き活きと描かれている。絶句。

  森狙仙 《猿図》
  蜂を狙う猿を描いた掛け軸。猿の表情、体毛の描写が素晴らしい。《梅花猿猴図》の猿も
  素敵。

  中住道雲 《松竹梅群鳥図》
  様々な鳥が、豊かな色彩でびっしりと描かれている。その数何と、88!

  作者不詳 《源氏物語図帖》
  小さな図帖に描かれているのは、源氏物語のシーン。実に鮮やか。

  酒井抱一 《十二ヶ月花鳥図》
  抱一の《十二ヶ月花鳥図》は、出光美術館蔵、畠山記念館蔵、三の丸尚蔵館蔵の作品を、
  以前観たことがある。どれも秀逸だった。本作は、比較的シンプルに描かれている。これ
  もいいなぁ。

  円山応挙 《懸崖飛泉図屏風》
  左隻が八曲、右隻が四曲という、異例の屏風。描かれているのは、山、樹木、滝、川、橋、
  鹿、など。大胆に残された余白が素晴らしい。山間の空気までもが感じられる。お見事!
 
  鈴木其一 《貝図》
  貝殻と梅の実が、実に繊細に描かれている。巧いなぁ。これ、欲しい!

  鈴木其一 《青桐・紅楓図》
  青桐の葉、楓の葉、雨。これも余白が素晴らしい。其一、好きっ!  

  鈴木守一 《秋草図》
  画と描表装が一体になっている。表装の上の方では、黒いアゲハ蝶が舞っている。素敵!

  亀岡規礼 《虎図》
  応挙の弟子の方が描いた虎。毛並のうねりが、生々しい。巧い!

  伊藤若冲 《虎図》
  正伝寺の伝毛益筆「虎図」を模写した作品。力強さとユーモアは、とっても若冲的。

  伊藤若冲 《鳥獣花木図屏風》
  最後の部屋に、この作品だけが飾られていた。2009年にMIHO MUSEUMで開催され
  た「若冲ワンダーランド」以来の再会。今回は、ガラスなしの露出展示。ソファーに座って
  ゆっくりと拝観させて頂いた。うっとり。

出口の手前、特設ショップの柱に、本展のポスターが飾られていた。あっ、プライスさんと辻惟雄先生のサイン!

若冲ポスター30adj

オリジナル・グッズは、目を見張る程の充実ぶり。

図録、ポスター、Tシャツ、布製鞄、クリアーファイル、一筆箋、ハガキ、缶バッチ、等を頂いた。 (iPhoneのケースも欲しかったけれど、泣く泣く断念。だって、iPhone持ってないんだもん。)

会場をぐるぐる回り、何度も見直した。まるで夢でも見ているかのような、幸せな気分。気がつくと、3時間半たっていた。

ジョー&エツコ・プライスさん、辻惟雄先生、関係者の皆様、有難うございました!  ♡♥

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genre : 日記

ルーベンス展

今日の担当:お父さん

「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」 展のスペシャル・イベントに参加させて頂いた。

会場は、展覧会が開催されている、Bunkamuraザ・ミュージアム。

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定刻、司会の方の案内に続いて、チーフ・キュレーターの宮澤政男さんとTBSアナウンサーの小林悠さんが登場。小林悠さんによるインタビュー形式で、トークは進められた。

宮澤政男さんは、ルーベンスの故郷でもあるベルギーに、通算10年ほど滞在したとのこと。ルーベンスが住んでいた「ルーベンスハウス」で、日本からのツアー客のガイドをしたことがあるとも。

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以下、お話し頂いた内容についての、私的メモ。

 ・ルーベンスは当時のスター。イタリア語、フランス語、英語他、数多くの言語に堪能で、
  聖書、ギリシャ神話等にも明るく、教養があった。
 ・当時、絵画を描く人は、イタリアで修業をした。8年間イタリアで腕を磨いた後、フランドル
  地方に戻った時は既に有名で、すぐに宮廷画家になった。
 ・ルーベンスの絵の評判は、ヨーロッパ中に響き渡っていた。注文が殺到し、一人では捌
  ききれず、工房を持った。スナイデルス、ヴァン・ダイクも、ルーベンスの工房にいた。
 ・小さな作品、初期の作品は一人で描いたが、大きな作品は工房での制作。但し、人物
  については、ルーベンス自身が描いたと思われる。
 ・ルーベンスは家族思いだった。最初の奥さんと3人の子供を設けた。(最初の奥さんが
  死去した後)、53歳のルーベンスは、16歳のエレーヌと再婚。エレーヌと5人(!)の子宝
  に恵まれた。ルーベンスが62歳で逝去した時、最年少の子供は生後8ヶ月だった。
 ・美術史上、数少ない天才の一人。彼がいなかったら、美術史は変わっていた。


ルーベンスが工房を作り、風景や動物を専門画家に描かせたのは、「描けなかったのではなく、描く時間がなかった」、という説明だった。なるほどなぁ。

昨秋、国立新美術館で開催された「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展でも、ルーベンスの大作が展示されていたが、確かに一人で描くには余りにも大きい。

約1時間のトークの後、展示室内を特別に撮影させて頂いた。

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あらためて言うまでもないが、逸品が揃っている。版画もいい。

少し駆け足で観たので、再訪しようと思う。

バロックの真髄、ルーベンス・パワーを、頂いてこよっと!  ♡♥

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genre : 日記

エル・グレコ展

今日の担当:お父さん

東京都美術館にお邪魔した。

  エル・グレコ展
    会期: 2013年1月19日(土)~ 4月7日(日)
    会場: 東京都美術館 (東京都台東区)
    主催: 東京都美術館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
    後援: 外務省、スペイン大使館
    全体監修: フェルナンド・マリーアス(スペイン王立歴史アカデミー会員)
    日本側監修: 雪山行二(富山県立近代美術館 館長)
             川瀬佑介(国立西洋美術館 研究員)

以下、案内文から。
エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプーロス、1541~1614年)は16世紀から17世紀にかけてのスペイン美術の黄金時代に活躍し、ベラスケス、ゴヤとともにスペイン三大画家の一人に数えられます。 (中略)
高さ3 メートルを超える祭壇画の最高傑作の一つ「無原罪のお宿り」も初来日し、まさに「奇跡の集結」といえる国内史上最大のエル・グレコ展となります。


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プラド美術館(マドリード)、スペインの教会、ボストン美術館、ブダペスト国立西洋美術館など、世界各地から作品が来日している。

勢いある筆致で、大胆に描き上げるスタイルは、エル・グレコならでは。

《修道士オリテンシオ・フェリス・パラビシーノの肖像》(1611年)の落ち着いた姿、《フェリペ2世の栄光》(1579-1582年)に描かれた不気味な怪物、《受胎告知》(1576年頃)の色彩と衣服の描写、《聖衣剥奪》(1605年頃)のドラマチックな構図などが、とても印象に残る。

最も感心したのは、本展のメインビジュアルにもなっている《無原罪のお宿り》(1607-1613年)。身体を屈めて見上げると、3メートルを超える巨大さが尚一層実感できる。鮮やかな色もいい。こういった作品の魅力は、印刷物では伝わらない。実物に直接触れないとね。

本展には、エル・グレコの作品が約50点も集められている。これだけの数の作品が揃うのは、確かに奇跡的かも知れない。

「奇跡の集結」エル・グレコ展は、4月7日迄。  ♡♥

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genre : 日記

プロフィール

Lafie & Papa

Author:Lafie & Papa
トイプードルのLafieの趣味は、くう・ねる・あそぶ。人間のお父さんの趣味は、ランニング、美術・音楽鑑賞、読書、ワイン・芋焼酎・その他飲食など。まあ、似たようなものです。
訪問頂き、有難うございます。

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