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ハーブ&ドロシー2

今日の担当:お父さん

映画 「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈り物」 を観た。

ニューヨークのアート・コレクター夫妻を追ったドキュメンタリーの第2弾、完結編。

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郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻は、長年に渡って蒐集したコレクションを、1992年、ナショナル・ギャラリー(ワシントン)に寄贈する。計5,000点近くにまで膨れ上がったコレクションは、ナショナル・ギャラリーだけでは収蔵しきれず、全米50州の美術館に50点づつ寄贈されるプロジェクトが立ち上がる。

本作は、そのプロジェクトを縦軸にして、老夫婦と二人を巡る人々の姿を暖かい視点で追っている。佐々木芽生監督は、「アートを知らない私が観ても楽しい映画を作りたかった」と仰っていたが、思惑通りの映画に仕上がっていると思う。

終盤、ドロシーが静かに語るシーンがある。飛んでいた白い蝶から、ハーブの声が聴こえたと。

小林秀雄の言葉を想い出す。「母が死んだ数日後の在る日、妙な経験をした。(中略)もう夕暮であった。門を出ると、行手に蛍が一匹飛んでいるのを見た。この辺りには、毎年蛍をよく見掛けるのだが、その年は初めて見る蛍だった。今まで見た事もない様な大ぶりのもので、見事に光っていた。おっかさんは、今は蛍になっている、と私はふと思った。」 (小林秀雄『感想』より)

ドロシーの白い蝶と小林秀雄の大きな蛍。時空を超えた美しき符合、亡き人への切実な想いに、心が揺さぶられる。

映像や音楽の美しさも印象に残る。

エンディング・ロールも見逃せない。とても素敵な映画だった。  ♡♥

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theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

能登のご縁(塩)

今日の担当:お父さん

日曜日の朝、犬の散歩と短めのインターバル走(450m×6本)を終えた後、急いで渋谷へ。

お目当ては、世界農業遺産「能登の里山里海」展の関連イベント。主催は、たばこと塩の博物館と世界農業遺産活用実行委員会。 (以下、敬称略)

  第Ⅰ部 世界農業遺産「能登の里山里海」について
     説明: 石川県環境部里山創成室
  第Ⅱ部 能登杜氏の技
     講師: 農口尚彦
  第Ⅲ部 揚げ浜式製塩
     講師: 角花豊・石井かほり(映画「ひとにぎりの塩」監督)
     映画 「ひとにぎりの塩」上映会


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開館40分前に到着、「1番」の整理券を頂いた。汐留と渋谷をキョロキョロした後、13時に会場へ。

第Ⅰ部は、石川県の職員の方から「能登の里山里海」全般についてご説明頂いた。世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems:GIAHS)、国連食糧農業機関(FAO、ローマ)、里山と里海、能登の人々の暮らし・風景について、等など、美しい映像も交えながら。

第Ⅱ部は、能登の酒造りについて。鹿野酒造(加賀市)の酒造りの映像を見せて頂いた。酒造りの厳しさと難しさが、ダイレクトに伝わってくる。杜氏・農口さんの真剣な眼差し、杜氏を慕う蔵人の姿も印象的だった。その後、農口さんご本人からお話をお聞きした。

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農口さんは、昭和7年の生まれ。16歳で酒造りの世界に入り、28歳で菊姫の杜氏に抜擢。菊姫で定年を迎えた後、鹿野酒造に迎えられる。今年6月で杜氏を辞めるまで、酒造り歴は何と60年にもなるという。

農口さんは、終始立ち上がったままで、情熱的にお話し頂いた。「酒造りは、菌の働きに自分を合わせる仕事」、「1年1年が勝負」、「完全に判ったと思ったことはない。酒造りは奥が深い」、「記憶はあてにならない、だから数字を記録する」、「命を賭けて酒造りに没頭してきた」、「今、日本酒業界は厳しいが、厳しい時こそ人が育つ」。

菊姫の先代社長(柳辰雄さん)への感謝の言葉を、繰り返し仰っていたのも印象的。

第Ⅲ部は、能登の揚げ浜式製塩について。

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まず、角花豊さんのお話から。「36L入りの桶2つに海水を入れて、30回往復する」、「潮汲み3年、撒き10年」、「良かったら、是非来て、体験してみて下さい! 」。

石井監督からは、映画製作に至った経緯について。「2009年、塩田を見ませんか、と誘われた。塩田と聞いてもピンとこなかった」、「行ってみてショックを受けた、行かなきゃ判らない世界があった」、「撮るべきだ、と思った」、と。

続いて、映画「ひとにぎりの塩」の上映会。この映画を観るのは、この日で3度目。見飽きないのは、優れた作品だからだろう。塩造りの技と手間、塩が炊き上がる時の驚き、能登に生きる人々の心意気と笑顔、能登の豊かな自然、映像に寄り添う素敵な音楽♪、等などを、じっくりと鑑賞した。

映画の終盤、ナレーションの中に美しい言葉があった。「自然からのお裾分けを頂く慎ましさ」、「季節の恵みに寄り添う暮らし、大地の呼吸に耳を澄ましたくなる場所」、「未来に続く、ひとにぎりの思い」。素敵な言葉だなぁ、と思う。

角花豊さんが作られたお塩が、特別に販売されていた。都内では入手できない貴重な塩。奥能登塩田村の塩と、食べ比べをしなくては。

関係者の皆様、有難うございました。能登のご縁(ご塩)、大切にします!   ■

theme : 対談
genre : 学問・文化・芸術

ひとにぎりの塩

今日の担当:お父さん

映画「ひとにぎりの塩」 のイベントにお邪魔した。

「ひとにぎりの塩」は、能登半島の最北端で塩をつくる方々の姿を追ったドキュメンタリー映画。 
(公式HP: http://hitonigiri-movie.com/

今回のイベントは、映画の上映、食事、石井監督によるトーク、という順番でプログラムが組まれている。会場は、食事処「にっぽんの…」(千代田区丸の内)。

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定刻、監督の挨拶に続いて、映画が始まった。

伝統的な塩づくりの手間と労力に、あらためて驚く。海水が砂の上に撒かれる光景、大きな釜で塩が炊きあがる様子は、意外性と美しさに満ちている。「浜とりさん」3人娘(!)の笑顔とお喋りは、何とも愉快。 「海の神と山の神が一年に一度出会う」お祭の場面も良かった。神話的な物語は、大切に守らなくては。

男達に、気負いはない。「揚げ浜式」製塩を続けてきた角花家の5代目、角花豊さん曰く、「伝統を守ろうなんて、全く思ってない。美味しい塩を作りたいだけ」。

個人的な発見も幾つかあった。まず、角花豊さんの話し方が、親しい親戚とそっくりだった!

もう一つは、宴会で歌が唄われる場面。数十年前の祖父母宅での光景が、突然蘇ってきた。親戚中が集まった大宴会。いつの間にか歌が飛出し、手拍子と大合唱が続く。小学生にとって、やや居心地が悪かったけれど、何故か懐かしい。 (極私的な話で、スミマセン。)

この映画を初めて観たのは、昨秋(当時のメモ<1><2>)。2度目の 「まあるくて四角いお話」 には、新鮮な驚きと懐かしさがあった!

食事を頂きながら、監督のお話をお聴きした。

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作品の誕生秘話、制作中の出来事や苦労話、能登の人々のこと、出演された方々の近況、等など。「ひとにぎりの塩」への情熱が伝わってくる。大きな笑顔も、印象的。

こだわりの食材を使って調理された食事も素晴らしかった。映像に出てくる登谷良一さんの「お塩」が添えられている。蒸し野菜につけると、豊かで優しい味わいが口の中に広がった。旨いっ!

映画「ひとにぎりの塩」を観て、監督の話を聴き、奥能登の塩を味わう。守り継いで欲しい日本の技に触れ、遠くで暮らす親戚を想う。実に重層的で、とても贅沢な時間だった。

石井監督、関係者の皆様、有難うございました。礼!  ■

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

動くブリューゲル

今日の担当:お父さん

1ヶ月ほど前、絵画になった映画(又は映画になった絵画)を観た。

 「ブリューゲルの動く絵 (The mill and the cross)」
   監督/製作: レフ・マイェフスキ
   製作総指揮: アンゲルス・シレジウス
   出演: ルトガー・ハウアー(Pieter Bruegel)、シャーロット・ランプリング(Mary)、
       マイケル・ヨーク(Nicolaes Jonghelinck)、他
   配給: ユーロスペース+ブロードメディア・スタジオ
   2011年/ポーランド・スウェーデン/96分
   公式HP: http://www.bruegel-ugokue.com/

ピーテル・ブリューゲルが描いた大作《十字架を担うキリスト》が、文字通り、「動く」映画。

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驚いた。絵の中に描かれた人々、馬、風車などが、ごく自然に動き出すのだから。

案内役は、ブリューゲル自身。17世紀のフランドル地方を舞台に、生と死、人間の愚行、といった重厚なテーマが、冷徹な視線で描かれている。ブリューゲルの絵画に忠実な形で。

最新のCG技術もお見事。実写とCGが滑らかに繋がっている。水車小屋の描写、牧歌的で美しい風景も、印象的だった。

いわゆるエンタメ系ではなく、派手なアクションやハッピーエンドが用意されている訳でもない。必ずしもデート向きとは言えないが、こういう映画を選ぶカップルも素敵だと思う。

僕は一人で観たけどね。 (汗)  ■

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

ひとにぎりの塩

今日の担当:お父さん

ドキュメンタリー映画、「ひとにぎりの塩」を観た。

能登半島で古くから続く伝統的な塩づくりの"歴史と今"を、描いた作品。

  ひとにぎりの塩  <敬称略>
    ナレーション: はな
    監督: 石井 かほり
    撮影: 瀬川 龍
    照明: 原 由己
    録音・編集: 簔輪 広二
    音楽: 谷川 賢作
    製作・配給: ヒバナ・エンタテインメント
    公式HP: http://hitonigiri-movie.com/

フライヤーのデザインが、とても可愛らしい。コピーも洒落ている。 

  「能登半島の先っちょで生まれる まあるくて四角いお話し。」

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"揚げ浜式"と呼ばれる伝統的な塩づくりの様子が、丁寧に活写されていた。

天候と人力だけに頼る、とてもとても過酷な作業。現代の効率主義とは対極にある。その身体の動きと眼差しには、強い意志と情熱が滲み出ている。

音楽が映像に優しく寄り添う。子供たちの歌う主題歌も良かった。奥能登の美しい風景、人々の語り口も素晴らしい。多くは語るまい。たくさんの人に観て欲しいと思う。本当に素敵な作品だから。

会場出口で、石井監督と谷川賢作さんに再びお会いした。まさかの嬉しいサプライズ。

帰途、ふと思う。奥能登での塩作りに比べると、ランニングは、何と幸せで贅沢な行為だろうか。 (この日のハーフマラソンは、とても辛かったけど。とほほ。)

さて。東京での上映は、ユナイテッド・シネマ豊洲で、2011年11月12日(土)~11月25日(金)の2週間。期間中、様々なイベントが予定されている。  (イベントの告知ページ) 

Don't miss it!!  ■

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

映画グールド♪

今日の担当:お父さん

ドキュメンタリー映画の試写会へ。

 『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』
    2009年/カナダ/英語/カラー/108分
    監督: ミシェル・オゼ、ピーター・レイモント 
    出演: グレン・グールド、ジョン・ロバーツ、ウラディーミル・アシュケナージ、
         コーネリア・フォス、ローン・トーク、ペトゥラ・クラーク、他
    配給・宣伝: アップリンク

以下、公式HPに掲載されているブログパーツから。 (ポスターに使われている写真が、グールド本人の姿だとは思わなかった。驚いたなぁ。)

映画『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』

映画『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』

グールドを愛した女性、彼と一緒に暮らした人たち、彼の音楽に関わってきた人たちが、生身の人間としてのグールドについて、グールドの音楽について、丁寧に語っている。グールドの映像も、数多く盛り込まれていた。

椅子に関するエピソード、指揮者バーンスタインの言葉など、グールドの特異性(又は魅力)が伺えるエピソードも多い。グールドを好きな方は勿論、クラシック音楽に少しでも興味がある方にとって、魅力溢れる映画だと思う。(グールドをあまりお好きでない方も、是非。)

《バッハ:ゴールドベルク変奏曲/グレン・グールド》を、久しぶりに聴いてみよう。高さ30cmの椅子に座り、背中を丸めて前のめりの姿勢で演奏する姿を、その指先を、思い浮かべながら。  ■

theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

手塚治虫のブッダ

今日の担当:お父さん

土砂降りの週末、映画「手塚治虫のブッダ」を観た。

手塚治虫が晩年に描いた大作コミック「ブッダ」を、全3部作として映像化。今回はその第1部で、総制作費は10億円になるという。 (劇場でアニメ映画を見るのは、何年振りだろうか。)

添えられたコピーは、「二千五百年前、インド。地上のあらゆる生き物から、誕生を祝福された男がいた。」 (そんな訳ないと思うけど。)

 手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ! 美しく-
    原作: 手塚治虫
    監督: 森下孝三
    脚本: 吉田玲子
    演出: 古賀豪
    キャスト: 吉永小百合、堺雅人、吉岡秀隆、黒谷友香、他
    主題歌: X JAPAN『Scarlet Love Song』
    制作: 東映アニメーション
    制作協力: 手塚プロダクション
    配給: 東映、ワーナー・ブラザーズ映画
    上映時間: 111分

手塚治虫のブッダM

国々の争いが耐えない2500年前のインド。シャカ国に王子シッダールタ(声:吉岡秀隆)が誕生、聖者アシタ(声:永井一郎)は「この子は世界の王になるだろう」と予言する。思春期を迎えたシッダールタは、スードラ(賎民、奴隷)階級の人々との交流の中で、厳しい階級社会に疑問を抱く。やがて強大なコーサラ国がシャカ国に侵攻してくる。コーサラ軍を率いるのは青年チャプラ(声:堺雅人)。生まれを偽ってのし上がったチャプラと、人々を救いたいと願う王子シッダールタ。二人の想いが戦乱の世に交錯する...。

架空の人物チャプラの生き様、シッダールタの苦悩と決意が、深く印象に残る。階級制度・カースト制の厳しさには、驚くばかり。インドでは、今日でもカースト制の考え方が根強く残っているという。シッダールタの苦渋の表情を思い出す。

体罰や戦闘シーンに、やや残酷な描写が散見されるのは、原作コミックが忠実に踏襲された結果だろう。(原作は読んでないけど。)

映像全般はとても美しい。劇場の巨大なスクリーンでは粗さを感じる描写もあるが、CGが目立ち過ぎないのは好感が持てる。音響の良さは映画館ならでは。X JAPANの主題歌もいい。

折角だから、三部作全てを観たいと思う。レンタルDVD、早く出ないかなぁ。 ■

theme : ひとりごと。
genre : 日記

ノルウェイの森

今日の担当:お父さん

3月初旬、香港へ向かう飛行機の中で、映画「ノルウェイの森」 を観た。

ノルウェーの森村上春樹の「ノルウェイの森」は、累計発行部数が1,000万部を超える記録的なベストセラー小説。僕が読んだのは、出版されてから少し経った頃で、文庫化される前だったから、1988年と90年の間のどこかだと思う。いづれにしても、20年以上も昔のことになる。

僕は、文学作品を面白いと感じた時、それが映画化されても基本的には観ない。作品を読んだ時の感動やイメージが崩れるのが嫌だから。「西の森の魔女が死んだ」、「博士の愛した数式」、「ゲゲゲの女房」は、本も映画も楽しんだけど。(例外があるのは、世の中の常。)

機内の映画メニューの中に、「ノルウェイの森」を見つけ、以前から気になっていた映画なので、迷わず選んだ。

映画が始まるや否や、驚いた。小説の世界観が、くっきりと映像化されている。松山ケンイチと水原希子の演技が、殊更に素晴らしい。声のトーンにまで、村上春樹ワールドが宿っている。喪失感と優しさ。青春の儚さ。愛と性。

映像の美しさ、民族楽器シタールの厚みのある響き♪も、とてもいい。ウィスキーを飲みながら、1969年の空気の質感に、どっぷり浸って楽しんだ。

◇◆◇◆◇

渋谷の大型書店の洋書コーナーで、「Norwegian Wood」を見つけた。最初の数頁を読んでみる。

37歳の僕(ワタナベ)は、ハンブルク空港に着陸した機内で、流れてきたビートルズの「ノルウェイの森」を聞き、18年前の記憶を思い出して動揺する...。

そうだ、この小説の始まりは、飛行機内のシーンだった。国際線の機内で、映画化された作品を観たのは、何かの縁かも知れない。(単なる偶然だけどね。)

英訳の巧みさにも驚いた。英語の表現に、村上春樹の文章が透けて見える。「ノルウェイの森」を、20年ぶりに、英語で再読するのも悪くない。久し振りに、英語と格闘しようかなぁ。 ■

theme : ひとりごと。
genre : 日記

映画 「写楽」

今日の担当:お父さん

たばこと塩の博物館(渋谷)へ。「役者に首ったけ!~芝居絵を楽しむツボ~」展 関連の上映会。

   『写楽』
     監督:篠田正浩  企画総指揮:フランキー堺
     出演:真田広之(東洲斎写楽) フランキー堺(蔦屋重三郎)
         片岡鶴太郎(十返舎一九) 佐野史郎(喜多川歌麿)
         葉月里緒奈(花里) 中村富十郎(市川團十郎)
         坂東八十助(松平定信) 竹中直人(大田南畝)
         岩下志麻(おかん) 他
     音楽:武満徹
     製作:西友・TSUTAYA・堺綜合企画・表現社・テレビ朝日
     配給:松竹・松竹富士
     公開:1995年2月/138分

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江戸時代の謎の絵師・写楽の姿が、巧みに描かれていた。歌舞伎劇場・中村座のシーンは、客席で一緒に歌舞伎を楽しんでいるかのようで、とても面白い。遠くに富士山が見える風景(CG)は、歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」そのもの。

個性的で実力派の俳優陣も魅力的。中村富十郎、坂東八十助、佐野史郎、片岡鶴太郎、岩下志麻、竹中直人、等など。花魁(宮崎ますみ、葉月里緒奈)の美しさは、まさに魔性。

写楽(真田広之)と並ぶ重要な役柄が、写楽作品の版元・蔦谷重三郎(フランキー堺)。蔦谷重三郎(蔦重)の名前は、昨年サントリー美術館で開催された「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」展で知った。法政大学教授・田中優子さんの講演、「蔦重は何を仕掛けたのか?」 も興味深かった。その蔦重が、写楽の仕掛け人として、活躍する。

吉原の街、蔦重の店「耕書堂」のセットも見事だった。(サントリー美術館に展示されていた「耕書堂」の風景に再会した。)

写楽の描く役者絵は、顔の表情が大きくデフォルメされ、独創性に溢れている。その奔放な筆が災いしてか、写楽が活躍した期間は僅か10ヶ月。短い期間に、後世に残る作品140余点を描いた集中力と技量は凄い、とも思う。

その写楽作品の多くが、5月1日から、「特別展・写楽」 で東京国立博物館(上野)にやってくる。

写楽展を目前に控え、とてもいい予習になった。JTさんに深謝! ■

theme : ひとりごと。
genre : 日記

真珠の耳飾り

今日の担当:お父さん

先週末、Bunkamura ル・シネマ(渋谷)へ。

  真珠の耳飾りの少女 GIRL WITH A PEARL EARRING
    監督: ピーター・ウェーバー
    原作: トレイシー・シュヴァリエ
    出演: スカーレット・ヨハンソン(グリート)、コリン・ファース(フェルメール)、
        トム・ウィルキンソン(ライフェン)、キリアン・マーフィ(ピーター)、 他
    制作: 2002年/イギリス
    上映時間: 100分

「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」に伴う、特別上映。

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フェルメールの絵画《真珠の耳飾りの少女》を題材にした小説の映画化。フェルメールとモデルの少女の心の揺れ、同居する人々たちとの人間模様が、静謐な空間とともに描かれている。

とにかく、映像が美しい。まるで、フェルメールの絵画のよう。肌が露になるシーンは全くないが、フェルメールと少女の間に漂う緊張感は、とても官能的。

フェルメールが描く窓辺の部屋、フェルメールの幾つかの作品も登場する。名画『牛乳を注ぐ女』のモデル(を想定した)と思われる女中が動き回る姿も楽しい。

主役の少女グリート役は、映画『アイアンマン2』(2010年日本公開)で女スパイを演じた、スカーレット・ヨハンソン。フェルメール役は、公開中の映画『英国王のスピーチ』でイギリス王ジョージ6世を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞したコリン・ファース。おふたりとも、最新作とは全く違う役柄。役柄によって演じ分ける役者の力量は凄まじいなぁ、と思う。

さてと。(女スパイやイギリス王ではなく)、フェルメールと少女グリートの表情を思い出しながら、フェルメールの画集を広げようかなぁ。 ■

theme : ひとりごと。
genre : 日記

プロフィール

Lafie & Papa

Author:Lafie & Papa
トイプードルのLafieの趣味は、くう・ねる・あそぶ。人間のお父さんの趣味は、ランニング、美術・音楽鑑賞、読書、ワイン・芋焼酎・その他飲食など。まあ、似たようなものです。
訪問頂き、有難うございます。

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